チャンピックスとアルコールの関係

チャンピックスとアルコールを併用するとお酒に弱くなる

チャンピックスとアルコールを併用すると、攻撃性が上がってお酒に弱くなります。
チャンピックスの主成分はバレニクリンです。バレニクリンはもともとマメ科の植物に含まれる毒性の植物成分̪シチンから作られました。

ニコチンと同じくニコチン受容体に結合しますが、ニコチンのような依存性がありません。そのため、禁煙効果がある成分として製品化されました。

米国食品医薬品局(FDA)は、2015年の3月にバレニクリンに対するアルコールの相互作用について発表しました。

米国食品医薬品局の発表によると、バレニクリンとアルコール相互作用による48件の有害事象のうち、11件でアルコール耐性の減少があったとされています。

また、37件で攻撃的な行動が見られたのです。攻撃的行動が報告された37例中22例は傷害や器物破損を起こし、16例は自分が起こした行為に関して記憶を失っています。

バレニクリンとアルコールを同時に摂取するとお酒に弱くなるのです。攻撃的行動や健忘症に繋がるような酩酊作用が強まる可能性があります。

チャンピックスは、これまで意識障害などの副作用も報告されています。服用後の自動車の運転や危険な機械の操作なども制限されているのです。米国食品医薬品局の発表を見ても、服用には注意が必要でしょう。

チャンピックスを飲んでいてもお酒を飲むとタバコが吸いたくなる

お酒を飲むとタバコを吸いたくなると言います。これはどちらも脳の快感物質(ドーパミン)を放出する効果があるためです。

アルコールを摂取すると、ニコチンに対する満足感が物足りなくなるので、タバコを拒否しにくくなります。アルコール自体が理性を鈍らせるという2つの作用によって禁煙に失敗しやすくなるので、禁煙の天敵です。

タバコをおししいと感じるのは、ニコチンの作用によるものなのです。チャンピックスを服用することで次第にタバコをまずく感じます。

チャンピックスは、主成分がニコチン受容体に結合し、ニコチン摂取時と同じようなドーパミンを放出させます。そのため、チャンピックスを服用しておけば副作用による味覚異常が生じなくても、お酒の席でタバコに手が伸びることがありません。

チャンピックスは、禁煙開始1週間前から服用を開始し、禁煙開始日まで喫煙はOKとしています。8日目以降は本格的な禁煙に入るので、アルコールを制限するなら同時期から行いましょう。

アルコールとの相互性については個人差があるので一概には言えません。しかし、いずれにしても過度な摂取は控えるべきです。

チャンピックスはアルコール依存症にも効果がある

チャンピックスは、アルコール依存症にも効果があります。

ニコチンは、アセチルコリン受容体に作用して似非アセチルコリンとして働くのです。これをニコチン性アセチルコリン受容体といいます。

アルコールはもっと複雑ですが、アセチルコリン系のギャバ神経(興奮を抑制する)の働きを弱めます。

ニコチンでもアルコールでも快感を得るのは「脳」です。依存度も中止困難度も麻薬と同等と言われています。

FDAの情報によると、チャンピックスは、喫煙だけではなく、飲酒にも抑制効果があるとされています。

アルコール依存度の高い禁煙希望者である男女131人を対象として、チャンピックス群(64人)とプラセボ群(67人)に分けて臨床試験が行われました。

研究結果では、チャンピックスを服用した男性のアルコール飲料率が54%も減るのに対して、プラセボ群では6%しか減りませんでした。ただし、チャンピックス群でも女性にはほとんど効果がかったのです。

したがって、男性に限って言えば、チャンピックスでアルコール依存にも効果がある可能性があります。